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2014年4月 4日 (金)

知念実希人著”優しい死神の飼い方”読後感想

舞台は古い洋館を改装したホスピス。
未練を残しながら死にゆく患者の魂を救うため、死神が犬に姿を変えて現れる。
古い洋館とのかかわりを持つ患者たちの物語と洋館で起きた殺人事件を絡ませながら、死神と人間の友情を描くファンタジー的な小説。

犬が人間界のものを平仮名表記で表現するのだけれど、これがわたし的にはイラっときてしまう。
これは、文章的な好みなのかもしれないけれど。
普通にサラっと流してくれ!と思ったりして。

作家が医師であるせいか、限りある命を精一杯生きるべし。というエピローグに思いが詰まっている。

物語は優しく、ミステリー的な部分も伏線が張られていて、読者の想像通りに進んでいく。
え?!となることはないので、ワクワク感には欠ける。
でも、コメディタッチの犬のつぶやきがかわいいので、退屈せずに読み進むことができる。
もうちょっと意外性というか、どんでん返しというか、最後の最後にえー!!っということがあると、もっと面白かったのになあ。と思う。

だって、最近の現実はドラマチックだもの。

ドラマティックといえばオリンピックの浅田真央選手。

うちの真央ちゃんはこんなに上手なのに年が足らずにオリンピックに出られないなんて…と全国民が真央ちゃんの身内になった気分で憤慨した8年前。
それから4年後のバンクーバー。わずかなミスで悔いの残る銀メダルと次への思い。
なにもかも捨てて一からやり直して、苦しみぬいた4年間。
そして、ソチ。
真央ちゃんの身内気分のファンたちは思っていた。
メダルより、真央ちゃん自身が悔いのない演技をしてくれれば……
なのに、悪夢のようなSP。
この8年間一度も見たことのないシーン。

小説なら、その翌日の最高の演技など、嘘臭くて読んでいられない。

でも現実は、TVの前で号泣。
こんなことができる人がいるのだ。
作り物のお話が薄っぺらく感じる、現実の感動。

現実の感動には勝てないかもしれないけれど、読みながら号泣できるようなお話を読むのも楽しい。

だから、ガンバレ小説家!

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