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2012年1月22日 (日)

村山由佳 ダブル・ファンタジー 読後感想

何かの雑誌で村山由佳さんがインタビューに答えて、”親が生きてたら書けなかった。”
親に読ませられない小説ってどんなん?と興味を持って読んだ作品。

エローい。
電車の中で読みながら、覗きこまれていないか左右を確認しちゃったよ。
娘の書いたなまなましいエロ表現に、そりゃ親は驚くかもね。
自分の体験か?想像か?取材か?

才能もあり注目も集める女性脚本家が主人公。
世間的には人も羨む夫がいながら、憧れの演出家、学生時代の先輩、若い役者と恋愛を繰り返す。
自分の性欲の強さに辟易しながらも、新たな快感に酔いしれる主人公。
作中にジョンレノンとオノヨーコのアルバムの話が出てくるので、ダブルファンタジーという題名はこれ由来?
どんなに愛し合っていても男と女の感じ方は違うのよ。という感じでしょうか。

でも、恋愛小説としてのきゅっと胸の奥をつかまれるような切なさはない。
主人公の体中心、快感中心の恋愛体質のせいで、今一つ心の部分がよくわからない。
むしろ誰よりも心の部分で愛しているのは猫の環だけだったりして。
人を愛せない女かも。。。
だから主人公の孤独さだけが浮き立つ。
夫を捨てる原因も、演出家を愛するきっかけも、先輩との刺激的な会話も、主人公の脚本家としてのほとばしる才能に起因しているはずなのに、そういった仕事面での成長は大して描かれない。
恋愛物語でもなく、恋と仕事に悩む物語でもなく、親からのトラウマ物語でもない、いまひとつ焦点のボケた小説。
ひたすら官能、ただただ官能。
官能表現も18禁ゲームのシナリオみたいな感じでぐっとこないしなあ。

先輩との親友的恋愛部分はなかなかきゅんとくるものがあったから、なんかおしいなあ。
もっと切ない恋愛小説になったかもしれないのに。ま、好みですかね。
でも、ちょっとエッチな気分になりたい人にはおススメかも。

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